Vol.1【50過ぎて白シャツに救われた話】54歳パート主婦
セカ充インタビューでは、日本で暮らす40代〜60代の女性のみなさんに、「今の自分が好きなもの、好きなこと」をテーマに、お一人おひとりにお話を伺っています。
今回、インタビューさせていただいたのは、
◆54歳 東京都にお住まいのパート主婦Aさん。現在は、夫と二人暮らし。社会人の息子さんはすでに独立。
「え〜?私の話?私で大丈夫?」とにこやかに笑いながら、54歳の今の自分にとって、好きなもの、好きなことを話していただきました。
――――今日はありがとうございます。白いシャツがお似合いですね。
ありがとうございます。つい、白いシャツばっかり買っちゃうんですよね。落ち着くというか。あ、今気がついたけど、これって今日のテーマにぴったりかもしれませんね(笑)。
――――では、改めて今のあなたの好きなもの、好きなことを聞かせてください。
お話をいただいたとき、「私の好きなものってなんだっけ?」と一瞬考えてしまいました。
これといって、人に自慢できるほどの特技もないし、没頭できる趣味もないんです。
まだ息子が中高生だったとき、お母さん同士の集まりに参加して、フラワーアレンジメントやアクセサリー作り、陶芸にも挑戦してみたけど、全然続かなかったんです。私って不器用なんだなと再確認しただけ(笑)。
若い頃に比べて、“物欲”がなくなった”と感じています。高級ブランドも素敵だなと思うけど、全然欲しいと思わない。歳をとるほど、綺麗な色の服を着てキラキラした方がいいよってよく言いますけど、買ってもあんまり着ないですね。
なので、さっき褒めてくださった白いシャツ。これまで自分では全く気がつかなかったけど、私の好きなものは「白いシャツ」だと思います。

――――なぜ白いシャツが好きになったのでしょう?
数年前まで、フルタイムの会社勤めをしていたときは、オフィスカジュアルだったので、それこそ毎日いろいろな色を着ていました。スーツからオフィスカジュアルまで、気に入ったデザインで色違いを大人買いしてみたり、若い同僚の真似をして流行を追ってみたり、おかげで、クローゼットはパンパン。それでも、いつも「服がない」と言って、夫に飽きられていました。
でも、50歳の時に病気で入院して手術したんです。息子を出産した時以外、入院したことがなかった私が、こんな大手術することになるなんて。その時、まるで自分が欠陥人間になったような気持ちになりました。
休職後に復帰した会社では、皆さん温かく迎えてくださいましたが、私から見える世界はガラリと変わっていました。会社の中の音、声、目に飛び込んでくる様々な色。体が本調子ではなかったこともありますが、外部からの様々な刺激に敏感に反応して疲弊する、なんとも繊細な人間になっていました。
おそらく、その時からだと思います、白い服を選ぶようになったのは。今思い返してみれば、なにものにも刺激を受けない“真っ白な自分”でありたかったんでしょうね。白いシャツを着ている時が一番落ち着いたので、これなら等身大の自分でいられると発見したんだと思います。

――――白いシャツを選ぶとき、こだわっているポイントはありますか?
白って汚れやすいから、1シーズン限りだと割り切っているので、あんまり高くないブランドの方が安心(笑)。白ばっかりだと飽きるかなと思いましたけど、ブランドごとにデザインもいろいろあって奥が深いですね。もちろん、流行もバンバン追いかけますよ。あとは着やすさと、何より自分に似合ってることが大事!
――――好きなものを大事にしながら、これからやってみたいことはありますか?
白いシャツ、白いTシャツはシンプルだからこそ、その人のエネルギーというか、人柄がストレートに伝わってくると思っています。
80歳になっても白いシャツを着続けるために、まずは健康、そしてカッコよく着こなすために、体のメンテナンス。そして前向きな気持ち。
アクセサリーももう少し楽しみたいな。体が元気になってきた頃から、キラキラしたものを身につけたくなりました。体と心って繋がってるものですね。ブランド物というより、作家が作る1点物っていうのが好きなので、応援する意味でもリサーチしていきたいな。
ああ、こうやって人にお話しするっていいですね。自分では気づいていないことが、どんどん出てきて気づいてなかったことに気づいたって感じ。
自分の”好き”を人に聞いてもらうって楽しいですね。

――――楽しんでいただけてこちらこそ嬉しいです!今日は本当にありがとうございました!






コメントを残す